フラワーEXPRESS

花や花き産業をテーマにした独り言&辛口コメント
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オフシーズン?
 
昨日まで関東から某生産者を招いていたので、怒濤の3日間だった。

初日は四国へ渡って山野草メインの農場を訪ねた。
お互い行き来をして貰って、親交を深めて貰うのが自分の役割だと思っている。
色んな情報をお互いが共有できる環境を作るのが目的である。
これに加えて販売店を巻き込み、縦横にそれぞれがやり取りできる体制を作りたいと考えている。
2日目は岡山と福山の販売店に出かけてきた。
簡単に言えば挨拶回りだが、単に挨拶で回るだけなら、あまり意味がない。
それぞれが植物につての確認や、今後直接話が出来るような体制も作っていきたいと思う。
それには生産者の協力と理解が必要であり、単に注文のやり取りだけでは駄目だと思っている。
とにかく世間話が出来るくらいの距離感を作りたいのだ。
3日目は山口のガーデンセンターまで出かけて、店長さんとバイヤーさんと話をしてきた。
バイヤーの彼とは、一度関東にある生産者の農場まで同行して貰っているし、酒や食事もして、打
ち解けているので、ほとんど何でも話せるくらいに近づいているから楽だった。

ある意味コーディネート役が自分だと思っているのだ。

生産者にしても販売店にしてもオフシーズンであっても、なかなか出かけることが難しいのは理解
しているが、それでは駄目だ。
特に生産者の場合、生産体制の問題から難しいことは理解するが、末端消費が理解出来ない生
産なんてあり得ない。
直接消費者と対峙できない欠陥は、今の市場を通した物流だけで判断していては間違いを犯す。
販売店にしても何も考えていない、危機感さえ持っていないところを訪ねても意味はない。

「売れてますか」
「あまりよくないねぇ」「おたくはどう?」

程度のつまらない、生産性のない話は会うだけ時間の無駄である。
少なくとも両者がそれぞれの価値を見出せるような出会いや訪問でなければいけない。

すぐにそれが可能だとは思わないが、そのためにも日頃から意識して行動しなければいけない。
ストレートに購入して貰える市場のイベントも大切だが、もっと大事なことはたくさんあることを生産
者も販売店も認識した方がよいだろう。


雑記 | 12:16 | comments(0) | - | - | - |
植物リストの編集作業中

今、山野草や宿根草生産者・農場の出荷予定植物を販売店に向けてメール配信するための画像
編集を行っている。
リストだけはすでに一部販売店には配信済みだが、画像は送っていないので現在編集中。
とりあえず山野草と宿根草の予定リストを優先しているが、これが済んだら他の植物についても
予定リストを作成するつもりでいる。
できるだけ早い情報を販売店に流したいと思っているので急いでいるが、品種が多くて少し手間取
っている。
この春には私どもの会社が輸入した品種が多く出来上がってくるので楽しみにしている。
生産者や販売店にとって少しでも差別化できるものを探して提案をしているつもりだが、問題はそ
ういった品種の多くは非改良のものが多くて、発芽から出荷までどうなるかヒヤヒヤする。

それとは別に編集作業をしながら思っているのは、顧客提案の仕方や販売店へのサポートが、一
番大きな課題になる気がする。
せっかく面白い品種や市場性のありそうな植物があっても、それを販売する店の人の知識や経験
が不足していると「宝の持ち腐れ」状態になる。
売り方を含めてアドバイスが出来るシステムを構築したいと思って流通に乗り出したが、正直なと
ころ思った以上に大変で、仕事量の多さに追いまくられているのが現状である。
それでもこの業界に足を突っ込んでいる限り、良識や良い意味での危機感を持った生産者や販
売店とタッグを組んでやるしかないと考えている。

正直なところ、全部ではないが1年草メインの生産者の意識は低くて危機感があるのかないのか
あるとしても自分が関わってきた範囲のことでナントカしようと考えている程度の生産者や販売店
が多い気がする。
何事にもリスク無しで上手くできれば一番良いが、そんなうまい話はない。
どうもそのあたりのことがよく分かっていない生産者や販売店が多いのは困ったものである。
 
- | 04:20 | comments(0) | - | - | - |
今日も園芸とは無関係な話
 
昨年従兄弟から葉書を舞い込んで、それはインドへ赴任の挨拶だった。

彼は地元国立大学の大学院まで進み、化学専攻で現在外資系の企業に勤めている。
もうそれなりにいい歳だから、今さら海外赴任などないと思っていただろう。
経緯は知らないが、今さらの赴任はしんどいのではないかと思う。
今回のアルジェリアで起きたテロを考えると、そこまで政情不安は無いとは言え、気持ちの良い
ものではない。
またもう一人の従兄弟も常に仕事で海外へ出かけている。
携帯電話の基地局をつくる技術営業とか言っていた。
彼も大学院を出て、専門の電気、コンピュータ関連の仕事に就いた。
アフリカに行く機会が多いらしく、話を聞いたときには「アフリカが一番良かった」なんて言ってた
が、場所にもよるとは言え、海外への赴任や出張はやはりリスクを伴う。
TVなどで専門家が海外に出かける場合、日本人はリスクマネジメントが出来ていない、と言って
いたが、何だか身につまされるようなアルジェリアの事件である。

先日記したフランスでの案内を同級生の友人に頼んだのも、ある意味でリスクを避ける為だった。
ヨーロッパに出かけた理由の一つに、海外の骨董品の購入目的があり、特にパリには骨董品店
が多く、さらに骨董市が良く開かれている。
そこそこの企業になると経営者は社会貢献と称して、資産価値の高い骨董品や絵画を集める。
そうして集まったものを利用して私設美術館を創設したりする。
倉敷の大原美術館などもその一つで有名である。
何を購入したのかまでは知らないが、フランスの骨董市は贋作が山ほど出回るそうで、その被害
を避ける為にパリにいる友人に案内を頼んだのである。
購入した品物を一つだけ見たが、それはステンドグラスで作られたランプだった。
購入金額までは知らないが、当時会社の近くにあった付き合いのあるパンメーカーの社長に「2千
万円で買わないか」と話を持ちかけていたことを思い出す。
由緒あるランプなのかも知れないが、「これが2千万円?」とビックリした。

私個人はともかく、周りは海外がらみで仕事をしたり出かけたりしているが、昔に比べると飛行機
運賃も安くなっているし、簡単に海外旅行ができる時代になっている。
ボーダレスとかグローバルとか言われる時代になってきたことは、こうしたことでも解る。
このような時代の変遷は人々の生活における価値観や興味の対象をさらに広げていく。
そんな中で園芸は、少なくとも日本において僅かな価値しか見出されていない。
くれぐれも時代に取り残されるような業種にならないでいて欲しいが、難しいかもしれないな??




雑記 | 02:01 | comments(0) | - | - | - |
久しぶりの再会

お互い忙しくしていることもあってここ数年会っていなかった知人(先輩?)と会食した。

大学卒業後、短期間在職した会社の先輩であり、本社の専務と子会社の社長をしている。
私が社長室の企画にいた頃、同じ部署の別の課だった電算の室長だった人である。
辞めたあとも付き合いがあって不定期に会っていたが、最近はご無沙汰だった。
在籍した頃は比較的大きな会社だったが、所詮地元の同族企業・・・
成長期には大変な資金力を持っていたことがあり、全国に土地を所有していた。
たまたま社長室にいたこともあって、その所有地を知って驚いたものである。
当時は商社最大手のM商事や西武グループと関係があって、その関係も大きかったようだ。
本業同様に土地開発に意欲を燃やしていたので、埼玉、岡山、熊本に非常に広い土地を所有して
いたが、本業や経済の不況・停滞から伸び悩んでしまった。
さらに所有地の資産価値も低下してきた。
とろこが長い間には巡り合わせというものがあるものだ。
最近のエネルギー問題やエコの概念から遊休地での太陽光発電の話が持ち上がっているらしい。
特に岡山や熊本の土地は天候も良く、太陽光発電に適した場所である。
土地を貸して欲しいという依頼が多く来ているらしい。
ところが最近の太陽光パネルに値段が下がった状況を考えると自社でやったほうが良いのではな
いかという話が持ち上がっているという。

その昔、所有していた床面積が3万屬鬚海┐襯咼襪陵効利用を模索していたことがあり、辞めて
からもその企画会議に出ていたこともある。
結局、資金リスクや企画力に必要な時代性を見極める難しさを考えると売った方が良い、というこ
とから、地元工学系大学の専門学校に売り払ったのである。
幸いにも当時は専門学校ブームだったので、あっという間に処分できた。
こうした資産の有効利用を担当しているのが、この知人(先輩)である。
今は相談役に退いている当時の社長と知人が欧州〜北米を視察旅行したとき、フランスでの案内
を頼んだのが、フランス在住の大学の友人である。

そんな話を交えながら「お互い歳を取ったなぁ」と言う話でお開き、年に2・3回は会いましょう、と
いうことでお開きになった。
一寸前までには広島港湾にレジャーボートの係留とボートレンタル、そしてフットサル用の敷地レ
ンタルを運営している子会社に週一できていた頃には良く出かけていって話をしていたが、今は
もっぱら本社にいるので、会う機会が少なくなっていたのである。
それにしても相変わらず色んなことに手を出す会社である。

今日は業界に全く関係のない話でした。


 
雑記 | 13:04 | comments(0) | - | - | - |
気候に左右される園芸は本当?
 
園芸は生産者から販売店に至るまで、どうしても天気の影響が大きい。
どうにかならないものか、と考えては見るものの、こればかりは対処のしようがない。
今後の予報によれば3月まで寒さが続くらしい。
とは言っても統計というのは面白いもので、年間を通してみればこれまでの平均値を多少上下する
程度でおさまり、それに伴って生産も販売も動くので思ったほど変化は無い。
ただ生産や販売している立場からすると、売れないのは天候のせい、とばかりに責任を回避するが
それはちょっと違うような気がする。
短期的に影響は受けても年間ベースの金額は殆ど変化しない。
それよりも業界の停滞やそれぞれの努力不足、そして時代を眺める視点の判断ミスによる不振が
やはり一番大きいと思う。
そうでなければ15年連続で生産額が前年割れするはずがない。

どちらかといえば「インパクト」が少なく、「静」のイメージが強い園芸は一度経験したブームは別に
して、これからはあれほど弾けるようなブームの到来はないだろう。
それどころか人口減少が続く日本では園芸に生き甲斐や癒しといったものを求める人そのものが
減少してくる。
今後文明発達が続く限り、人々の価値観は今まで以上に多様化する。
そんな中、今の業界の在り方のままで園芸を求める人が増えてくるとは到底考えられない。
こうした現実を踏まえると、業界全体で対策を考えるのは無理だろう。
あとは危機感を持ち、先進性を志向するそれぞれの生産者や販売店が意識や情報を共有して共
に歩んでいくことが求められる。
経済の原則に従えば、市場が縮小するとそれに合わせて生産者も販売店も淘汰される。
その結果需給のバランスが取れてくる。
市場縮小の網の目から生産者や販売店がこぼれ落ちるのは仕方がないこと。
要するに生き残れるかどうかは意識の持ち方と取り組み方次第ということだろう。

それでも天気くらいは味方して欲しいものである。


業界再編

景気の低迷や当該業界不振になると、まず話題になるのが業界再編やM&Aである。

例えば何年も前年比マイナス成長の続くデパート業界は大丸と松坂屋、伊勢丹と三越、阪急と阪神
ヨーカ堂やセブンイレブンを擁する7&iホールディングスが西武とそごうを傘下に収めている。
発展的に合併するところはほとんどない。
なぜ合併するのかと言えば市場占有率を高める意味合いが大きく、生き残るために寡占化を標榜す
るのだろう。
同時に社会的影響を考えて吸収合併する場合もある。

種苗の世界も同じで、世界的に先進国の景気低迷もあって花卉業界の減速が続いている。
ボールがパンアメリカンシードを傘下に収め、今はキーフトもボールの企業グループに入っている。
キーフトは一時期日本に営業拠点を設けるところまで話がでていたが、業績の低迷から断念、それ
どころか自ら身売りしたようなものだ。
シンジェンタはゴールドスミスを買収、ベナリーは某サプライヤーの植物の一部だけ自社ブランドに
組み込み、そのサプライヤー自体は廃業した。
SAHINはタキイに身売り、ずいぶん前になるがデンフェルトはサカタが傘下に収めている。
他にも色々な動きがある。

こうした業界の実態は将来性という意味でも疑問符が付き、業界の先行きに望みが持てないケース
が多い。
園芸業界はその真っ只中にあるといっても過言ではない。

景気の良かった頃の銀行を考えてみるとよく分かる。
当時は都銀と呼ばれていた三井、住友、三菱、三和、神戸、太陽、協和、埼玉、北海道拓殖、富士な
どたくさんあったが、今では合従連衡を繰り返してどこがどれになったのか解らなくなるほどだ。
銀行の場合一般への影響が大きいために破産にはできない。
それ故に余裕のあるところが受け皿になって乗り切ったり、政府が資金投入して助けてきた。

こうした事実をみるとその業界の置かれている現状がよくわかる。
市場が潰れたり、市場同士の合併を繰り返すような園芸業界は、この先の状況はかなり厳しいこと
を意味しているが、ほとんど打つ手がないようだ。
その中で生産者や販売店は生き残らなくてはいけないのだから大変である。
多くの生産者や販売店を見る限り、それほど深刻に捉えていないようだが、実に脳天気に見える。
購買市場が無くなることはないだろうが、さらに狭くなることは確実である。
特に生産者の場合、農業という側面から何とか食っていけるから余計に始末が悪い。
直売に向けて販路を拡大している生産者もいるが、何もしないよりはマシ程度のことである。
それも本格的に参入して3年もすれば頭打ちになるだろう。

さてそれからどうするのだろう?と、いつも思う。
ある意味見物でもある。

色々考えるには今が最後のチャンスかもしれない、と思って対応策を練るべきなのだが・・・


 
今年の景気は?


とりあえず政権が変わり景気対策の大盤振る舞いされることになった。
消費マインドという意味では期待値が上がるので多少の改善が見られるかも知れないが、問題は
本質のところ、要するに実質所得があがるかどうかにかかっている。
それが見えてこないとマインドだけでは長続きしないだろうし、やがて失速する。
厄介なのは政府の経済対策というのは、あくまでもマクロ的な部分の改善には効果があっても、
実質消費の面まで効果が表れるかどうかは未知数だ。
円高傾向の是正は少しばかり進んでいる。
企業の輸出はその多くが1ドル=100円のレートで採算を考えてきている。
それを割り込むとコスト面を含めて日本での生産活動は難しい。
さらに少子高齢化は国内消費の縮小に繋がるので、多くの企業が海外にシフトしている。
こうした現実を考えると景気回復を下流で実感するのはかなり難しいし、先の話になる。

まぁ、それでも政府主導での経済対策がしっかり効果を出さないと景気回復は困難だ。
一つの危惧は金融政策は別にして、予算を含めた実際の適応範囲はインフラ関連の建設土木
主体の公共事業になることで、またぞろ利権構造が出来上がらなければよいのだが・・・
業界を挙げて自民系議員を応援する姿を見てきた経験からすると危うい気がする。

経団連の米倉会長の発言を聞いていても自民政権歓迎の様子がよく分かる。
経団連自体が、どちらかと言えば「重厚長大」産業の温床のような組織だから、前時代的な人が
たくさんいる。
いずれにしても景気回復にはマクロから手を付けて、それから波及効果を願うことになる。
市民レベルで言うと末端消費の回復がなければ、本質的な景気回復はできない。
それには所得が上がらなければいけないが、いまのところ何年かかるかわからない。
業種によってはそんな悠長なことを言ってはいられないところもある。
自助努力で何とかするしかないが、それも相当知恵を働かさなければ難しい気がする。

こうして考えてみると民主党時代よりは、多少の光が射しそうな気がするが、本当に自民が変わっ
たとは思えないので政治的には疑心暗鬼になってしまう。
ただ小泉さんの息子を見ていると発言にブレが無く、年齢だけではないが、やはり何事も若い感覚
で時代をみつめなければ駄目だとつくづく感じる。
発言にメリハリがあって、聞いてても気持ちがよい。

それにしても民主党にはがっかりした。
ただ政治にも緊張感がなければいけないので、できれば出直して欲しい気はする。
しかしエセ市民運動政治家の管さん、原理主義と言われる岡田さん、新保守の前原さん、そして
彼らに担がれた、個人的には最も嫌いな消費税だけ上げた野田・・・は「もういいや」である。
野田は天下国家を考えて政治をやってきたそうだが、本当?かよ。
とにかく理屈抜きに彼だけは好きになれない。
個人攻撃はすべきではないと思っているのだが、どうしても彼だけは駄目だ。



雑記 | 11:15 | comments(0) | - | - | - |
園芸消費の回復は・・・?
 
昨日、一昨日と関西に出かけてきた。

某販売店の今年度に向けての取り組み方を説明に行った。
業界の推移を見ていくと今年も底入れさえしそうな状況にはない。
それぞれが色んな動きをして購買回復の手だてを探っているようだが、どうも向いている方向が
間違っている気がする。
生産者と販売店が情報を共有したり消費回復の行動を起こすのは悪いことではないが、その中
心になる購買客に向けての情報共有がどれだけ出来るかがポイントになる。
生産者にとっては直接消費者に関わることが出来るわけではないので、市場頼みか販売店頼み
になるのはやむを得ないが、コアの部分は購入する人々への働きかけや情報提供でしか本当の
意味で市場回復は難しい。
従来から興味を持っている人たちへの働きかけや繁盛店との関係を築くことはとりあえず有益だ
ろうが、新規顧客への誘導装置があるとは思えず、余り期待出来る環境ではないだろう。
狭まった市場の取り合い程度で、そこにおける優劣が付けば付く程度の終わってしまうだろう。
需要の掘り起こしはある程度出来るかもしれないが、新規顧客の獲得には至らない。
特に今の時期は春の園芸シーズンに向かって「何か」をやらなくては・・・という思いが強い。
様々なサプライヤーや市場がイベントを開くのもこの時期だ。
ただ例年同じことを繰り返しているだけで、シーズンが終われば殆ど実効性がない。

市場の活性化は購買客を取り込んで行わない限り新規顧客は取り込めないし、挙げ句は限られ
た「パイ」の中での優劣しかつかない。
そういう意味で「何もしないよりはマシ」ということだ。
まず変わらなければいけないのは販売店であり、そこにおける購買環境の改善ができなければ
全体の底上げには繋がらない。
いずれにしても難しい課題である。

ところで新装オープンした阪急デパートを覗いてみた。
店作りの評価は高く、これまでのデパートとは違った展開をしていることが話題になっていたの
で興味があった。
階層の上部にイベント広場を設けて吉本の芸人さんたちが何かをやっていたが、関心したのは
その建築方法とデザインである。
3~4階分を吹き抜けにして客席は階段状になっていた。
売場を含めた空間利用や展開は非常に面白いと感じた。
コンセプトは「劇場型百貨店」ということらしい。
日本初のターミナルデパートとしてオープンした阪急は、多くの電鉄系デパートの先駆けとなっ
たが、昨今の業界不況、というかデパートの業態そのものが時代に合わなくなっている。
そんな中での生き残りをかけたグランドオープンである。
大阪駅周辺の再開発は注目されていて、これからも続く。
いち早くオープンした三越伊勢丹は予想以上に伸び悩んでいるらしく、最近阪急デパートとよく
比較されている。
食品売場を歩いて見て驚いたのは、多くのデパートが出店しているようなメーカーもあったが、
通常デパ地下と呼ばれるところに入っている店舗以外の新しい店が数多く出店していた。
圧倒的に他店との差別化が為されていて、ちょっと驚いた。

時間が無くて阪急しか見られなかったが、いつかじっくりと周辺を含めた街作りと賑わい演出を
探ってみたい。





園芸消費の現状

農水省が昨年12月に花きの現状について発表している。

内容の殆どは花き分野での生産や販売で大きな比重を占める「切り花」についてだが、一部統計
に鉢花や苗ものにおける数値が載っている。
それによれば産出割合は切り花60%、鉢物30%、苗もの10%になっている。
苗ものの産出額は321億円で、統計の取り方に違いがあるので参考までの判断でしかないが、単
純にピーク時の生産額と比較すると約500億円ほどのマイナスになっている。
これは生産量が減少して産出額が減ったとは言えず、あくまでも単価の下落が大きいはずである。
良くも悪くもブームだった頃の高単価では売れないし、市場での販売競争と相まって下落してきた。
従って当時のようなポット単価で定番改良種の苗ものが売れるようなことはないだろう。
ある意味では需給のバランスを考えると適正な価格に落ち着いたとも言える。
そう考えると花壇苗生産のノウハウで実践されてきた生産側からの効率生産システムは破綻して
いることがわかるはずである。
要するに「如何にハウスの回転率をよくするか」といったことは、今の時代には通用しない。
勿論生産効率のロスは改善しなければいけないが、販売量を増やすためだけの回転効率は苗もの
の単価下落を招くだけということだ。
それに対しての対応策がメーカー苗や一部の生産者が取り入れているプラグ導入で付加価値をつ
けて販売する方法であり、それによって高単価による利益確保と注文期待を目論んでいる。
但し、これも購買市場が活況を呈しているときは有効に働くが、業界全体が落ち込んでいるときに
は単発の打ち上げ花火程度の効果しか望めない。
多くの生産者がそれに手を染めると市場価格の下落も考えられるからリスクも大きい。
市場が継続して拡大している状況ではない現実は、市場回復しない限り何をやっても効果は薄い。
業界の閉塞感というのはこういうことである。
ただこれは業界全体のマクロの話であり、個別には独自の対応策を生産者も販売店も考えていく
必要があり、中には順調に売上や販売数量を伸ばしている生産者・販売店もあるだろう。
しかし小さくなっていくパイを奪い合って競争をするようでは、いずれ業績の良い生産者や販売店
も頭打ちになっていく。
どうしても考えなくてはいけないのは、業界全体の底上げを図ることしかないのである。

こうしたことを踏まえて消費前線を考えてみる。
国内需要は年々減少を続け無購買層や低購買層が多い。
さらに資材や原油高騰からコストが上がり、単価は底辺をさまよっている感じである。
景気低迷や価値観の多様化で花への関心が薄れ、特に若い人の花への関心が感じられない。
将来需要を左右する若い人の関心が薄いと言うことは、これから先の需要も期待出来ないことを
意味している。
本来最も身近な自然や生命という観点から考えても、もっと需要喚起のための対策や顧客提案
が必要になってくることは、こういったことからでも簡単に想像できる。
それに対して供給側は今まで何をしてきたのか?
市場を殆ど無視した供給側の論理を主体にして、そこには顧客目線もなければ生活に花を取り入
れて貰う為の提案やオリジナルな発想で利用に繋げるような情報も流してこなかった。
毎年生産者は同じ花苗を一生懸命生産し、販売店はただ季節毎に出回る花を店頭に並べている
だけで、購入して貰う為の創意も工夫もない。
これでは市場が低迷するのも当たり前の事である。
生活空間に花を持ち込んで貰うにはどうするべきか?
生産者や販売店はもっと考える必要があるだろう。

それぞれの対応策は幾つかあるが、それをここに記すことはしない。
それはいつも言うように各自生産者や販売店の在り方によって変化するし、我々と理解を一つに
できる身近な関係者を利することは可能であっても、他者へのヒントにはならない。
また継続的に遂行しなければ、その場凌ぎで何とかなるものでもないだろう。



 
企画力

あるTV番組でピンクレディが一世を風靡した背景について語っていた。

それを仕掛けたのはロカビリー歌手として米国の楽曲をカバーして歌っていた飯田久彦さんだ。
当時チャコの愛称で絶大な人気を誇っていた。
ニールセダカやポールアンカの歌を日本語でカバーしたのである。
その後歌手からレコーディングディレクターやプロデューサーとして活躍、ビクターやテイチクの役
員を務めてきた。
今はエイベックスの役員になっているそうだ。
そうして歌手からレコーディングディレクターになった後、「スター誕生」番組でピンクレディを発掘し
て彼女たちをスターダムに押し上げた。
ピンクレディと言えば30代後半から40代までの女性たちにとって、楽曲の振り付けを誰もがやって
のけるというほど人気だったようだ。
「探偵ナイトスクープ」という関西発の人気番組で、当時10代前後だった女性は誰もが、振り付けを
踊ることが出来るという検証をやっていたのを憶えている。
そして、まさに誰もがピンクレディの楽曲ほとんど総ての振り付けが踊れるのである。
それほど圧倒的な人気を誇っていたのがピンクレディだ。
彼女たちをデビューから売り出すまでの企画を担当したのが飯田久彦さんで、彼は当時すでに人
気だった「キャンディーズ」が頭にあったそうで、真似や後追いでは駄目、ピンクレディというオリジ
ナル性を創り出すことによって、キャディーズを超える歌手に育てようとした。
それには「曲」「詞」「振り付け」「売り出し方」総てにおいて、一つの方向性をもって企画を遂行しな
ければ、どれが欠けても成功はしない、という信念があったという。
当時はそれほど企画やプロデュースといったものに重きを置くことが少なかった時代である。
それどころか、今でも業界によってはそれらのことが理解されていない。
例えば園芸業界もその一つだと個人的には思っている。
そうした強い信念を元に実行に移したピンクレディの売り出しは見事成功したのである。

「売り出す」という確率を高める作業は、如何に時代にマッチさせ、人々の心に入り込んでいくか、
そしてその為に必要なモノは何かを探り、売り出しのイメージを膨らませることがポイントになる。
人々に受け容れられるにはどうするか、を考えないで、何事もヒットなどはしない。

これらのことを考えてみても園芸の世界には、こうした発想力や創造力がない。
せいぜい生産者や販売店止まりの企画であり、それも何もしないよりはマシ程度のことだ。
消費者というか一般の園芸好きを巻き込んだり、新規顧客獲得のための企画など、まったく存在
しない。
生産者や販売店、或いはせいぜい市場が絡んで自分たちが自己満足しているだけに過ぎない。
要するに川下からの発想でものごとを考えたり、実行に移すことのできない業種や業界は、幾ら
川下に向かって川上からの発想を押しつけても成功はしないし、実効性に乏しいだろう。
購買力の原点は顧客を知ることから始めなければ、そしてそれに基づいて常に情報を発信し続け
ない限り市場は今後も活性化はしないだろう。