フラワーEXPRESS

花や花き産業をテーマにした独り言&辛口コメント
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
SPONSORED LINKS
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | - | - |
植物は生き物

解散が決まって安部自民党の元気が良い。
それもどうなんだろう?と思うが、民主党に呆れ果て政策の違いや選挙での凋落を予測して保身
から他党に籍を移す輩がたくさん出てきた。
特に民主党は惨敗することは間違いないから逃げ出したくなるに違いない。
自業自得と言えばその通りであり、今さら沈没しそうな民主党に残りたくもないだろう。
しかし、維新や自民に鞍替えなんて奴は人間として信用できない。
それにしても市民運動出身とは思えない管の財務省寄りの増税発言で参院選に惨敗して過半数
を失い、とどのつまりは野田の唯一の実績消費上げで、民主党は万事休すというわけだ。
政策に継続性を持たないで、一体何を信じて政党に投票するのかである。
「社会保障と税の一体改革」と言えば聞こえは良いが、何も大震災直後やデフレ状況下でやるべ
きことではないだろう。
まずは景気対策、それに伴う消費者マインドの回復、それから増税である。
さらに継続性と言うことから考えると、消費税は4年間上げないといった約束は反故にされたこと
になるのは、どう考えても不誠実きわまりない。
といっても政治家に誠実さを求める方が間違っているのかも知れないが・・・・
自民党は政権に返り咲くとひたすら公共投資をやり、再び利権の巣窟になるんだろうね。
これで時間が逆戻りすることになるに違いない。
愚痴っても仕方ないが、この国の政治は本当に病んでいる。
金融緩和を行ったところで実効は無理だと思う。
いずれにしてもどうしようもない気がする。

話は変わって今年も夏の暑さから花上がりが遅くなったようである。
販売店は植物の売り時期を逃したくないから何とかしたいようだが、相手は生き物である。
人間が考えるように生育してはくれない。
こうしたことがある度に思うのは「販売店の気持ちは分かるけど、何故あるものを売る」という姿勢
がないのだろうか、ということ。
遅れたり早まったりするのは仕方のないことである。
確かに「機会損失」という言葉が示すように、売り時というのはある。
だが、それは植物の場合、生き物である以上仕方ないことだ。
販売店の事情があるように生産者にも事情がある。
それぞれに事情があれば、それはそれで折り合いをつけるしかないだろう。
苦情の一つも言いたくなるのはわかるが、できないものはどうしようもない。
別に生産者の見方をするわけではないが、天候に関わる部分はどうにも出来ない。
花壇苗の産業化は馴染まない、と記したことがある。
ようするにそういうことだ。
それを販売する立場のみで生産者を見据えることはできないと思う。
「今あるものを売っていく」と言う姿勢がない販売店に限って「機会損失」を訴える。
それもどうなんだろう?ということである。

よく売っている販売店は、基本的にあまりそうしたことに拘りがない。
販売店の気持ちは分かるが、もっと違う発想で植物を仕入れ売っていくことに集中するべきだ。
販売店が精神的に余裕が無くなるというのは困ったものである。

 
花壇苗生産 | 01:04 | comments(0) | - | - | - |
花苗生産の現状
 
久しぶりにネットで花壇苗生産についての情報を集めてみた。

今の現状を表しているのだろうか、検索をかけてみても最近のことがあまり出てこない。
そんな中で中国地方のある鉢物や花壇苗を生産している地域のことが書いてあった。
それも平成18年だから6年も前の某県の花卉生産情報である。
一度このブログでも取りあげたことがあるので、いまさら記すのもどうかと思ったが、もう一度内容
を検証してみた。
そんなに大したことが書いてあるわけではないが、少しそれを紹介してみることにする。
ある鉢物・花壇苗生産者交流会開催についてのことである。

当日各地域から生産者6名と県担当者が集まって技術課題や市場情報交換、経営の在り方につ
いて話し合われたそうだ。
「近年鉢物・花壇苗の価格低迷が生産農家の経営を圧迫している」状況をどうクリアするか?
といったことが議題に上ったのだろう。
平成14年から開催されている○○塾という名前の集まりは、孤立しがちな生産者間の支援を目的
に始めたという。
県の指導員が用土作成のポイント、パンジーの育苗と出荷(相変わらずパンジーである)につい
て研修を行ったらしい。
一方でその価格はポット単価が20円という原価割れの状態が続き、さらに重油の高騰など諸経
費も経営を圧迫していると言う話である。
その中で主宰しているベテランの塾長や生産者が締めくくり
「今は苦しい時期であるが、これを乗
り切れば新しい道が広がる。今は技術を磨き、いい物をつくることに心がけること。それによって市
場で予約相対や先取りを行ってもらえる生産者になれる。」
という結論付けになったという。

それから6年、少しは状況が変わったといえるのだろうか?
もっと深刻になっている「今」を、彼らはどう乗り切ろうとしているのか、聞いてみたいものだ。
もはやそこでの論議そのものが、状況判断の甘さや認識不足を露呈している。
「今は苦しい・・・が、これを乗り切れば新しい道が広がる・・・」と心から思っていたのだろうか?
私に言わせれば、これはもう根拠のない期待や願望でしかない。
実はここに出てくるベテラン生産者のことはよく知っている。
一人は市場出身の生産者であり、もう一人はその友人で議員さんをしていた。
3年くらい前にハウスを訪ねたが、どうにもならないほど荒れていて、もう終わったな、というのが
印象だった。
その彼は数年前にある事故で亡くなったのである。
それを聞いて驚いたが、せっかく農大を出て生産者になって夢も希望もあっただろうにあっけない
幕切れになってしまったものである。
死者に鞭を打つようになるが、個人的には決して嫌いな人ではなかっただけに、もう少し考え方に
柔軟性と考える力をもっていればなぁ、というのが正直なところである。
生産者の中から議員さんを出そうと言うことで当選したのだろうが、亡くなる前には植物で生計は
維持できなかったと思う。
とても褒められた品質とは言えない草花を奥さんがつくり、近所の産直センターで販売していた。

そんなほとんど将来への可能性もない集まりは今も続いているのだろうか?
こんな寂しい話が無数にある業界は情けない限りである。





花壇苗生産 | 02:33 | comments(0) | - | - | - |
先を読む力

個人的に私が知る限り、今一番注目し、信頼している生産者がいる。

彼は関東の生産者で、このブログにコメントを残してくれたことから知り合った。
最初は朴訥な感じで、どちらかと言えばシャイ、そして最初は言葉少ない初対面が苦手そうな
雰囲気を持っていたように思う。
どちらかと言えば私自身も昔から初対面が苦手だったが、さすがに歳を重ねてくるとだんだん
図々しくなったこともあって、以前ほどではなくなった。
そんな中で農場を訪ねて、彼の姿勢や考え方を聞いて「彼なら大丈夫だろう」と思って、新たな
物流を提案して、それに協力してくれることになったのである。
私自身のことは、とりあえず棚に上げての話だが、余り人の評価はしない。
自身の反省も踏まえて、将来に向かい計画性を保ちながら、出来るだけ理想の形に近づけて
いく考え方を持っている人を、この業界では見かけたことがなかったのである。
多くの生産者は、先を見つめながら今後の在り方を模索しているのかも知れないが、具体性の
あるところまでは至っていない。
それでも不安を抱き模索しているだけマシで、中には殆ど何も考えていない同然の生産者もい
るようである。
きっと時間が解決する、くらいのことしか考えられないのかもしれない。

もちろんネガティブになる必要はないが、現実を見つめて把握することは重要である。
多くの場合、市場流通に頼ってきた生産者は自らがリスクをかけてまで能動的に動こうとはし
ないようだが、明らかに直接消費者と対峙してきていないことが、生産者の弱点になっている。
消費(購買)の現場を知らなくて生産は成り立たないが、花苗の生産者はそれを深刻に受け止
めていないような気がする。
せいぜい市場を飛ばして販売店からの情報を取る程度のことしかできないから、無理もない気
もするが、もう少し人々の消費行動や全体経済の及ぼす影響など考えた方がよいだろう。

生産者の置かれている立場は決して暢気に構えているような状況ではない。
パイが小さくなれば販売店の苦境は、さらに拡大し閉店を余儀なくされる場合もあるだろう。
その販売店が持っていたパイを残った周辺の店が総てを吸収出来るかと言えば、残念ながら
それはない。
必要に迫られるような最寄品ならともかく、生活に何ら支障を来さない花苗など探し求めてまで
購入しようとする人がどれだけいるか?
人々の生活に文化として育っていない園芸は、最寄りの店がなくなるとその何%かは実質減に
なって消費市場は縮小することになる。
消費者に顔を向けていない生産者は、いくら人と違うモノを作っているとか、販売店レベルの評
価では生産者ブランドとして認知されていても、いつかはジリ貧になっていくことは自明である。
特に西日本の生産者の場合は予想を超える速さで売れなくなるだろうと思っている。
その理由は幾つかあるが、わざわざここに記すつもりはないし、指摘する必要もないことだ。

10年以上前に、多くの生産者に向けてオリジナリティの大切さと将来市場の閉塞感を話してき
たが、殆どの生産者は聞く耳を持たなかった。
私は予言者でも何でもないが、ただ単に消費市場の分析を通じて消費構造の変化を花苗生産
における整合性の無さについて、当時から危惧していただけのことである。
その結果が今の業界における苦悩を物語っているが、何とか生活に支障を来さない程度の生
産額を維持するのが精一杯というレベルの生産者が大幅に増えるだろう。
そうして残ったパイを食い合いし、さらに消耗していくことになる。

それはある意味で「見物」だと思っているが、すでに淘汰は始まっていることの証でもある。
生産者が減り生産額が減少すれば、販売店も連動して販売量も減少するといった負のスパイ
ラルに陥る。
従って生き残れそうだからといって、それがその後を保証するものではない。
そこから抜け出すにはこれまでと同じ考え方や方法では決して通用しないだろう。




 
花壇苗生産 | 01:03 | comments(0) | - | - | - |
今年もやっと秋の気配だが・・・

このところ市場やその他による生産者を集めたイベントが花盛りである。

私は全く縁がないので行かないし、余り行きたいとも思わないのだが、販売店や生産者にして
みれば、それなりの効果はあるのだろう。
ただ前向きのイベントでなければ、年々集客も落ちてくるだろうし、特に昨今の業界動向を考え
ると「何もしないよりはマシ」程度のことのような気がする。
ただ色んな情報が得られるのは決して悪いことではないと思うが・・・・?
バイヤーは「何かないだろうか」と目を皿のようにしているかどうかは別にして、何かを求めてい
るのは間違いないだろう。
いずれにしてもそんな簡単には宝の山など転がってはいない。
今の時代は宝の山を探すより、時間は必要だけど自らが宝の山を作ることの方が大切だ。
それには精神的な余裕や考える力が必要になる。
同時に謙虚さもなければいけない。
自分が一番、人とは違う、と自分自身を含め思いがちだが、その考えは両刃の剣だ。
聞く耳を持たない、或いはモノの見方に偏りや狭さがあると的確な判断がつかなくりやすい。
逆にあらゆる人の意見に耳を傾けてしまうと方向性を見失う。
何事もほどほどでよいが、それがなかなか難しい。

話は変わって久しぶりに二日間かけて鳥取県まで出かけてきた。
いつもは日帰りするのだが、少しばかり性根をいれて生産者との話をしたかったこともあって、
一泊したのである。
夜は農家さんにご馳走になってしまい、申し訳なかった。
ただ色んなことを本音で話すことが出来たので、それは良かったと思っているが、内容はここ
に載せることでもないので省略する。
いつも訪れる度に感じることだが、山陽側と違って日本海側の景色は全く異なる。
日本海は冬に向かうと荒くなるが、今はそれほどでもない。
特に冬場の山陰はとにかく晴れの日が少なく、毎日のようにどんよりと曇っているので、植物
生産もけっこう大変である。
何度か冬場の山陰を訪ねたことはあるが、雪の降る季節は車での山越えが苦痛になる。
山陽側から行くにはどうしても中国山地越えは避けられないし、雪でも降ると大変だ。
一旦日本海側に出ると鳥取の象徴でもある大山の眺めは素晴らしい。
その裾野に今回訪ねた生産農場はある。
大体日本海側の県は国の施策から外れたり、企業立地も少ない。
特に島根、鳥取はそういう意味でも置き去りにされている気がする。
人口も両県合わせて広島市の人口を少し上回る程度で全国で46位、47位である。
そんな鳥取県だが、米子市と鳥取市はそれなりの地方都市で少しは活気がある。
特に鳥取市は10年近く出かけていなかったので、大分変わっていた。
都道府県でただ一県高速道路がなかったのだが、やっと開通していたし、島根までの高規格
道路も飛び飛びではあるが整備されていたので、思ったより時間がかからなかった。
ところで山陰の販売店の多くは京阪神の市場まで植物を仕入に出かけているのだが、花壇苗
に関しては生産県だから地元に出荷して貰うことが出来るだろうに、なぜそうしないのだろう?
勿論地元の小さな市場では商材が揃わないのは解るが、生産者を訪ねて良品を地元から出
荷して貰って仕入れる、或いは直取引をお願いできるだろうに、と思うのだが??
関西の市場では人気の生産者が何人かいるにもかかわらず、あまり地元の販売店との繋が
りが少ないのはなぜなのか、よく分からない。

そんな山陰への訪問で往復670Kmを一人で走ってきたが、さすがに疲れてしまった。
しかし、最近は遠方に出かけると帰った翌日には何もする気がしないのは歳のせい??


 
花壇苗生産 | 01:31 | comments(0) | - | - | - |
だから言ったのに・・・
 
夕方、地元TVのニュース番組で花苗生産農場の話題が流れていた。

大して見る気もなかったが、横目で眺めていると何でも連結ポットに苗を4ポット入れて、それに
木枠を付けてそのまま玄関先にでも飾れるように工夫したという話が流れていた。
よく見ていないので詳細は定かではないが、要するに花苗ポットを化粧箱に見立てた木枠付き
連結ポットに入れて販売するという話だったのだろう。
そんなことをするのであれば、最早花苗生産者とは言えない。
それならあっさり寄せ植えの鉢を作って売ったらどう?って言う話である。
見た目の斬新さを狙ったのだろうが、どうでもいいような話である。
第一花苗をポリポットに入れたまま飾ると言う発想自体がどうかしている。
おそらく消費者が土を触るのが嫌だから市場が狭まり売れなくなった、程度の考えなのだろう。
一体どこの生産者?と思って見てみると、県中央部の「T」という農場だった。
ご丁寧に地元市場のエライ人までインタビューに応えて「・・・相談しながら販売協力したい」みた
いなことを言っていたが、どれだけ市場性があるものやら・・・という感じである。
所詮、小手先の奇をてらったようなやり方など通用しない。
このブログでも少しだけ触れたことのある生産者で、今から7〜8年前だったと思うが、会って話
したことがある。
当時は地元市場には余り出荷せず、大阪や名古屋の市場への出荷が主だった記憶がある。
息子さんと共に従業員も10人近くいたのではと思うが、現状はよく分からない。
その頃は出荷すればそれなりの価格でセリ落とされたり、注文が来ていたのだろう。
相当えらそうな話しぶりだったのが、当時の面影は薄れて疲れた表情になっていた。

息子さんはいい奴だったが、この親父はどうしようもないと思っていた。
訪れた時に「植物のアイテムを含め、今から今後の展開を考えていかなければ、このまま生産
者にとって良い状態が続くとは限りませんよ」と言った内容のことを話したが、全く聞く耳をもたな
かった。
そして彼は私に「貴方とは考え方が違う」と言い放ったのである。
私は「そうですか」と言って失礼した。

その後息子さんから一度だけ連絡が入り、少し変わった種苗を提供したが、商品化できたのか
どうかも定かではなかった。
それから暫くして弊社が某販売店にコンサルに入って暫く経ったある日、その農場の息子さんが
販売店を訪ねて来た。
店長の話では一時期契約で花苗を作って貰っていたが、要望に応えられないということで取引
中止になったとのことだったのに何をしに来たのだろう?と聞いてみると「カゴトレイを貰いに来て
いる」と言う話だった。
大きな販売店だったからカゴトレイの量も半端なく貯まってくる。
販売店にとっては廃棄する手間が省けるので助かるが、わざわざ農場から1時間以上費やして
取りに来るというのは経営が苦しくなっている証拠でもある。
その息子さんを引き留めて「生産はどうなの?うまくいっている?」と聞くと「余り良くない」と正直
に話してくれた。
内心「だからあの時言ったのに・・・」と思ったが、「まぁ、頑張って!」と送り出した。
その時「親父さんは働きに出ている」とか「ランの生産に手を出した」とかいう話も出ていた。

今日の話では、一時期年間100万ポット作っていたのが今は半分になったという。
きっと実際はもっと少なくなっていると思う。
人間は最後までプライドは捨てきれないから、本音は吐かないだろう。
それを考えると、僅かかも知れないが下駄を履かせているに違いない。
息子さんは人の良い人間なので力になって上げたいが、あの親父は頂けない。
あの時少しでも聞く耳を持てば、少しは違った動きが出来ただろうに・・・と思っている。
年数も経ているから表情も老いたのかも知れないが、あの時の自信に満ちた表情から比べると
明らかに焦りと心身の疲れが見て取れる。

まぁ、TVの話題に取りあげられて少しは張り切るかも知れないが、再び頭打ちになるのは目に
見えている。
きっとこれからも縮小しながら生産を続けるのだろう。
おそらく一時期は6千〜8千万近くの売上があったに違いないが、今はせいぜい2千万もつれ
ではないかと思うが、それも欲目に見ての話である。
先を見越せない生産者は、こうしてジリ貧になっていくのである。





花壇苗生産 | 01:19 | comments(0) | - | - | - |
生産者が超えられない山

花苗の生産者と話して思うことが幾つかある。

生産者はある意味技術者だから、作ることに拘りを持つ人が多い。
それが間違っているとは思わないし、それはそれで大切なことではあるが、もっと大切なのは経
営センスが必要ということ。
要するにマネジメントやマーケティングセンス、それらの考え方が余りにも短絡的で向いている方
向が違っているということである。
「売るためにどうするか」や「マーケットはどのように推移しているか」といったことに余り長けてい
ない。
直接消費者との接点がないから仕方ない所もあるのだが、作れば売れていた時代とは違う、と
言ったごく単純なことさえ理解出来ていないような気がする。 
昔ながら、或いはブームだった頃の「質が良ければ高く売れる」という発想の人が多い。
尤も販売店にもそういったタイプの店が多いのだが・・・
間違ってはいないが、それだけでモノが売れていくなんてことは今時そんな業界があれば教え
て欲しいくらいである。
そんな一つの単純な理由で売れるなら誰も苦労などしない。
品質は大切であり、そうでなければ「売り物」として最低限の価値はないが、それが売れる理由
にはならないのである。
価値観の違う人が増えている時代には全く対応できないシステムで生産され流通しているのが
この業界の特徴かもしれない。
それが証拠に最も単純な経済原則である「市場原理」で価格が決定されているはずだ。
売れなかったり、同じモノが溢れていれば価格は安価になる。
至極当然の原理原則だが、それを乗り越える術や考え方に行き着かないらしい。

コストダウンというところに頭がいけば用土を少なくする程度の頭の働かせ方ではどうしようもな
いが、止むにやまれずやっているにしても頭の使い方が間違っている。
もっとグローバルな発想と視点を変えた見方で生産方法を見直せないものだろうか?
やっと人とは違うアイテムを作ることに行き着いた人もいるようだが、今さら遅い。
何もしないよりはマシといった程度のことである。
ここまで消費が減少してくると優劣ははっきりするし、できることも限られてくる。
何故そうなる前に事前の対応策を考えて生産や販売をしなかったのか不思議で仕方ない。

きっと漠然とした不安や安い市場単価に苛立っている生産者も多いのだろうが、迷うことはあっ
ても的確な方法論を見つけ出せないに違いない。
ここに至ってはもう手遅れだと思う。
今まで何一つ変化を起こさなかったツケがこれからもっと苦しい状況を作るだろうが、そうした
生産者や販売店は淘汰されるしかないのだろう。


花壇苗生産 | 03:05 | comments(0) | - | - | - |
まだまだ捨てたものではない
 
この数日間、海外サプライヤーのカタログを精査している。

目的は生産者に消費市場で「もしかすると面白い」のではないか、と思える品種を探すため。
本来なら消費者と直接接点のある販売店から情報をフィードバックして貰うのが、最も必要な
ことだが、少なくとも現時点では限られた植物情報になるだろうし、売れる植物が良い植物程
度の感覚の販売店が多いので、余り参考にならない。
自店で「植物を通して顧客を育てる」くらいの思いで、植物を揃える販売店でなければあまり
期待出来ないだろう。

それでも最近は多くの植物が出回るようになっている。
売れている時のアイテムの少なさに比べると雲泥の差だが、なにぶんにも状況が厳しくなり
競争の中で増えてきたものであり、決して市場創出に向けて増えたわけではない。
そんな状況下で増えてきた植物アイテムだから顧客に向けての情報不足で消えてしまう事も
多いのである。
それらを踏まえて紹介アイテムの見直しを図っている。
ただ最近はプラグ苗やカット苗の販売のみの植物も多くなっている。
以前は栽培期間短縮が大きな目的とされてきたが、最近は決してそれだけではない。
サプライヤー自身、そういった売り方で売上を確保しようとする傾向がみられ、結果的にその
本質は世界的に園芸不況のカバーを高単価のプラグ苗やカット苗でカバーしているのではな
いかと疑いたくなる。
決してそれだけが理由ではないというのは理解しているが、残念ながらそう思いたくなるほど
業界の停滞、不振はどうにもならないところにきている。

何だかなりふり構わず売上を確保しようとしているようにしか見えないのが悲しい。
それでも救いはある。
品種アイテムを含めて顧客提案できるような仕組みを作ることができれば状況を変えること
は不可能ではない。
成熟しないまま失速したことが幸いすることだってある、ということだ。
まずは販売店の意識を変えることが大切だと思っている。



花壇苗生産 | 02:34 | comments(0) | - | - | - |
生産者の苦悩
 
ここ最近の話では関東、関西共に市場での品不足が目立つらしい。

お陰で比較的安定した価格で市場取引されていると聞くが、いつまで続く事やら・・・?
仮に今現在単価が良くても量が増えれば、やがて価格は下落する。
年間の平均値や総体での比較では、まず増えることはないだろう。
どこに原因があるのか、掴みかねている節があり、決定的な解決策が見当たらないに違いない。
一度落ち込んでしまった需要を再度喚起するにはそれなりの対応策が必要であり、それでも浮上
のきっかけになるかどうか分からない。
消費性向の原点に立ち返り、総ての面で今までの在り方でよいのかどうか再確認が必要だろう。
いずれにしても購入者の意識を無視した生産体系やこれまでと同じようなやり方はまず通用しな
い、ということを認識する必要がある。

今までと同じような生産アイテム、それも種苗会社に踊らされてしまうような品種セレクトでは消費
を喚起することなど出来ないと思う。
辛いのは消費者と直に接触していないから、販売店が買ってくれるかどうかの判断になってしまう。
ところが地域性や店の持っている消費者にとっての「格」、言い換えれば評価によって売れていくも
のが異なるし、接客によっても違いが出てくる。
多くの販売店は昔ながらの、ガーデニングとはほど遠い売り方や品種セレクトしかしていない。
例えば野菜が売れると言えば野菜を増やし、他店が扱っていると聞けばそれを欲しがる。
こんなポリシーも何もないような目先の流れにだけ目を奪われて営業を続けているのが、今も多く
の販売店の姿である。
種苗会社から生産者を経て末端の販売店に至るまで何一つ一貫性はないし、まして消費者や市
場を育てようとする姿勢はほとんど感じられない。
せいぜい「売れた」「売れなかった」、「忙しい」「暇だった」程度の感覚で年数を経て、それを毎年の
ように繰り返しているのが実態だろう。

こうした状況に生産者は振り回され、挙げ句に市場への信頼も持てない。
だからといって自らが新たな動きを起こすような気配もない。
少なくとも消費構造を認識しないという意味では生産者から販売店まで同じようなものだ。
既成の生産システムや考え方から脱却も出来ず、後は市場頼みみたいな話であり、自らが変化
を興し、あらたな展開を考え出そうとすらしていないように見えるのは、穿った見方なのだろうか?
せめて品質だけでも良品を生産するような努力さえしていない生産者も多い。
特に量販店の店頭で見かける苗など「これは素人が生産したモノなの?」というような悪品が二束
三文で販売されている。
どうみても業界に良い影響を与えることなどないだろうと思うような代物が並んでいるのだ。

おそらくこうした現実が改善されるような方向性、生産者自ら変えていく姿勢や情報発信をしていか
なければ花卉園芸の世界には未来はないと思う。
今のままではこれからも生産者の苦悩は果てしなく続くだろう、という気がする。



花壇苗生産 | 01:19 | comments(0) | - | - | - |
市場価格
 
そろそろ市場の価格が落ちてくる頃とは思っていたが、出入りする販売店の話で早速5円10円
の話が出てきた。

ある意味では例年と同じようなものだから、さほど驚くことではないのかも知れないが、生産者に
未来はあるのだろうか?と心配になる。
注文や相対で取って貰えれば、ある程度希望価格が望めるかも知れないが、そんな生産者や
品種は限られている。
特に定番種の出荷は辛いものがある。
地を這うような価格が続けばそれ以外の品種にもその傾向が飛び火するだろうし、生産者にとっ
ては焦りを通り越して絶望的な話である。
こうした状況は、以前のように供給過剰というより、要するに販売の前線で売れていないと言うこ
とだろうし、ましてやシーズン真っ只中というのに数字が付いてこないことになる。
特に定番種を生産する農家は辛い。

販売店は?というと、いかにも忙しそうにしている様子が覗えるが、本当にそうなのか疑わしい。
シーズンに入って忙しいだろうことは認めるが、何をするにしても追いつかないほど忙しいとは
到底思えないがどうだろう?
きっと「忙しい」と思うことで「売れた」気になっているだけだと思うのだが・・・
今の生産現場を見る限り、競争による供給過剰というのはほとんどないだろう。
売れなくて結果的に供給過多になっていることはあっても、生産量・生産額が毎年のように落ち
ていることを加味すれば競争による供給過剰は考えられない。
要は販売現場で売れていないのである。

生産品目を見ていると生産者の方向性はほぼ同じ感じで推移している。
大して違いがあると思えないようなものに尤もらしいネーミングとラベルを付けて出荷する。
とにかく一次的な現象でも良いから売りたいと言う思いがこもっていて、ある意味痛々しい。
明らかに市場が狭まっている現状では、小手先や目先の変化だけでは需要を喚起することは
難しいのだが、どうもそのことが理解出来ていないようだ。
前線の販売店はどうなのかというと、これまた根拠のない期待で無駄に日々を過ごしている。
前にも記したが、「お店が変わることで顧客も変わる」ということが全く理解出来ないようだ。
一体何年商売をしているのかと憎まれ口を叩きたくなる。

これからの1週間は「母の日」需要を期待するのだろうが、きっと多くの店が前年割れだろうこと
は容易に想像が付く。
それでも「母の日」は販売店にとって「売れる日」なのである。
それなら何故例年以上に売れる店にしよう、そのためにはどうすればよいかということを考えな
いのだろうか?
日頃から顧客を意識した店作りが出来ていなければ「モノ日」だからといってもこれまで以上に
売れることはまずないだろう。

そんな意味で今年も忙しいと思い込んで母の日を迎えるのだろう、と思うと滑稽な話である。



花壇苗生産 | 23:28 | comments(0) | - | - | - |
植物の四季

以前からどうしても納得できないことがある。

それは季節外れの出荷についてである。
一番端的な例で批判をしてきたのが、ペチュニアの2月出荷についてだった。
確かにこんな寒い中でも軒下や屋根のあるところに置かれたコンテナや鉢のペチュニアが今も
咲き続けているのを目にする。
さすがに寒さの中だから葉が茶色に枯れかけ、花は色を失っているが咲いている。
だからといって今の季節に似合う、或いはそんな季節感を無視した出荷で四季を感じさせない
生産や販売でよいのだろうか?
どう考えてもそんな目先に拘った出荷や販売が先に繋がり、園芸市場を良くするとは思えない。
例えばネメシアだが、基本的に半耐寒性の植物であるにも関わらず、何故今頃花付きの苗を
出荷するのだろうか?
季咲き性がある品種を春と秋の開花シーズン前に出荷するのであれば理解はできる。
この時期花が少ないので販売店にしてみればつい仕入れたくなるだろうが、基本的に売る花で
はない。
おそらくハウスに温度をかけて早めの出荷で価格を維持しようと思っているのだろうが、そんな
小手先の利益を獲ろうとするから、市場が乱れてしまい、ひいては客離れを起こすのである。
何故こんなことを繰り返すのか個人的には全く理解できない。
こんなことをしているから自らが市場を壊してしまい、園芸から顧客が遠ざかるのである。
そんな生産者に限って矮化剤を使いすぎたり、花芽分化を促す為にジベレリンを使用したりと
薬漬けにしているのかもしれない。
そうして植物特性を失わせた苗モノを出荷するのだろう。
こうして毎年のように同じことを繰り返して悪循環を助長し、その結果消費者の園芸離れに拍車
をかける一つに要因になっている。

日本の場合、徐々に寒さから解放されて春の訪れがあり、やがて新緑の季節を迎える。
そのうち日差しを感じ始めるころからうっとうしい梅雨の気配がしてくる、それが開けると蒸し暑い
夏の到来、そして朝夕の涼しさが秋を感じさせる。
植物が紅葉しはじめると、今度は寒い冬がやってくる。
この季節の循環を四季折々の花で楽しんだり、季節を感じて貰うことが、最も園芸に関わる喜び
や癒しのはずだと思うが、それを無茶苦茶にしているのが今の業界の大きな問題点である。
四季があるからこそ、その四季をどうやって庭を飾るのか、或いはコンテナや鉢に植え込んでい
くかといった楽しみながら考えて貰う庭作りや植え込みが為されていない。
これでは園芸が定着するわけがない。

一番やってはいけないことが季節感を無視することであり、それを踏まえてお客さんに園芸のア
ドバイスやヒントを与えて上げるのが販売店の役割である。
耐寒性はどうなのか、陽光を好むのか、日陰でも良いのか、季節の花として推奨できるのかどう
なのか、そして寄せ植えの場合土をほぐし根だけにして多くの花を植え込んでいく時、根切れを
嫌う植物なのかどうかといった様々な植生を教えてあげることで、購入した人に園芸が根付いて
いくのだと思う。
それには植物の原点とも言える季節感を無視するような生産や販売は、一番戒めなければいけ
ないことだろう。

目先の利益を追って市場を壊すようなことは絶対にやってはいけないことである。
季節感を無視する出荷だけはどうしても納得できないし、許せない。
それによって当事者にだけその反動が返ってくるのならば勝手にどうぞ!とも思えるが真面目
に取り組んで、何とか業界の再浮上を願っている生産者や販売店にまで影響を及ぼすことに
なり、やがては市場を狭めることに繋がっていくことになる。



 
花壇苗生産 | 00:11 | comments(0) | - | - | - |