フラワーEXPRESS

花や花き産業をテーマにした独り言&辛口コメント
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生産者の技術
 
近隣のある県での昔話。

その生産者は多角的に生産と販売をこなし、農業経営という意味では優れた感覚をもち
あわせた生産者である。
まだこの業界が元気だった頃、その経営がNHKに取り上げられたこともある。
国道沿いにイチゴの生産とそれを利用したイチゴ狩りを企画し、花壇苗は産直を謳って
生産拠点に販売店を併設していた。
駐車場は広く取ってあり、そのときの話では観光バスも入ってきていたそうだ。
とにかく元気の良い生産者だった。

今では珍しくはないが、当時はほとんど生産されていなかった「プリムラ・ゴールドレ
ース」を納品した。
変わり咲きタイプのプリムラとして面白い品種だが、少し作りづらいのが難点だった。
多くのプリムラの特徴として花に比べて葉が大きい。
例えば原種系統のビアリにしても花に比べて葉の大きさが目立つ。
ただこの品種は茎(花首)が長く伸びるので、それほど違和感がない。
ある日その農場の生育担当から電話があり、「葉ばかり大きくなって花が咲かない」
という連絡があった。
どういう状態か見当がつかないので、後日農場を訪れてみると、確かにやたらと葉が
でかい。
何故そうなったのか私も量りかねたのである。
正直なところ当時はそれほど栽培について詳しくなかったこともあって、何をアドバ
イスすればよいか、全く分からなかった。

品種的にはサプライヤーによってポリアン表示だったり、hybrid表示、或いはオウリ
キュラだったりしている。
いずれにしても改良はほとんどされていない品種だったが、その後サプライヤーによ
って改良がほどこされて市場に投入され、栽培する生産者が一気に増えたのである。
現在は一時の勢いがなくなり、それほど多くは生産されていないようだ。

何故花が咲かなかったのか?
おそらく播種時期の問題か、肥料の問題だったのだろう。
改良が施されていない品種は、従来の生産方法が通用しないという典型だった。
私が生産者の技術を過信していた頃の話である。
それ以来日本の生産の在り方に疑問をもつようになり、色々調べてみると、結局は米
国型のいいとこ取りをしただけの生産方法ということが理解出来たのである。
都合良くガーデニングと言う言葉を使っているが、本来のガーデニングとは似て非な
るモノ、全く異なることを知ったのもこの頃である。

自分を含めモノを知らないと言うことが結果的に如何に市場を狭くするかということ
に気づかされ、私にとっての業界を見直す大きな転換期だったように思う。
花壇苗生産 | 13:12 | comments(1) | - | - | - |
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コメント
from: シャリダー23号   2011/01/16 4:09 PM
 いつも、興味深く拝見させていただいています。
プリムラ・ビクトリアーナ・ゴールドレースブラックが、
開花をしなかったのは、たぶん、肥料ではなく低温の
温度か期間が足りなかったのだと思います。
品種によって、低温要求の温度と期間がけっこう
違うんです。花は確かに小さいけれど、寒さにかなり
強いです。個人的には好きな品種です。
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