フラワーEXPRESS

花や花き産業をテーマにした独り言&辛口コメント
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園芸消費の現状

農水省が昨年12月に花きの現状について発表している。

内容の殆どは花き分野での生産や販売で大きな比重を占める「切り花」についてだが、一部統計
に鉢花や苗ものにおける数値が載っている。
それによれば産出割合は切り花60%、鉢物30%、苗もの10%になっている。
苗ものの産出額は321億円で、統計の取り方に違いがあるので参考までの判断でしかないが、単
純にピーク時の生産額と比較すると約500億円ほどのマイナスになっている。
これは生産量が減少して産出額が減ったとは言えず、あくまでも単価の下落が大きいはずである。
良くも悪くもブームだった頃の高単価では売れないし、市場での販売競争と相まって下落してきた。
従って当時のようなポット単価で定番改良種の苗ものが売れるようなことはないだろう。
ある意味では需給のバランスを考えると適正な価格に落ち着いたとも言える。
そう考えると花壇苗生産のノウハウで実践されてきた生産側からの効率生産システムは破綻して
いることがわかるはずである。
要するに「如何にハウスの回転率をよくするか」といったことは、今の時代には通用しない。
勿論生産効率のロスは改善しなければいけないが、販売量を増やすためだけの回転効率は苗もの
の単価下落を招くだけということだ。
それに対しての対応策がメーカー苗や一部の生産者が取り入れているプラグ導入で付加価値をつ
けて販売する方法であり、それによって高単価による利益確保と注文期待を目論んでいる。
但し、これも購買市場が活況を呈しているときは有効に働くが、業界全体が落ち込んでいるときに
は単発の打ち上げ花火程度の効果しか望めない。
多くの生産者がそれに手を染めると市場価格の下落も考えられるからリスクも大きい。
市場が継続して拡大している状況ではない現実は、市場回復しない限り何をやっても効果は薄い。
業界の閉塞感というのはこういうことである。
ただこれは業界全体のマクロの話であり、個別には独自の対応策を生産者も販売店も考えていく
必要があり、中には順調に売上や販売数量を伸ばしている生産者・販売店もあるだろう。
しかし小さくなっていくパイを奪い合って競争をするようでは、いずれ業績の良い生産者や販売店
も頭打ちになっていく。
どうしても考えなくてはいけないのは、業界全体の底上げを図ることしかないのである。

こうしたことを踏まえて消費前線を考えてみる。
国内需要は年々減少を続け無購買層や低購買層が多い。
さらに資材や原油高騰からコストが上がり、単価は底辺をさまよっている感じである。
景気低迷や価値観の多様化で花への関心が薄れ、特に若い人の花への関心が感じられない。
将来需要を左右する若い人の関心が薄いと言うことは、これから先の需要も期待出来ないことを
意味している。
本来最も身近な自然や生命という観点から考えても、もっと需要喚起のための対策や顧客提案
が必要になってくることは、こういったことからでも簡単に想像できる。
それに対して供給側は今まで何をしてきたのか?
市場を殆ど無視した供給側の論理を主体にして、そこには顧客目線もなければ生活に花を取り入
れて貰う為の提案やオリジナルな発想で利用に繋げるような情報も流してこなかった。
毎年生産者は同じ花苗を一生懸命生産し、販売店はただ季節毎に出回る花を店頭に並べている
だけで、購入して貰う為の創意も工夫もない。
これでは市場が低迷するのも当たり前の事である。
生活空間に花を持ち込んで貰うにはどうするべきか?
生産者や販売店はもっと考える必要があるだろう。

それぞれの対応策は幾つかあるが、それをここに記すことはしない。
それはいつも言うように各自生産者や販売店の在り方によって変化するし、我々と理解を一つに
できる身近な関係者を利することは可能であっても、他者へのヒントにはならない。
また継続的に遂行しなければ、その場凌ぎで何とかなるものでもないだろう。



 
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